これで盛岡の映画館5館すべて(盛岡ピカデリー、盛岡ルミエール、フォーラム盛岡、中央映画劇場)に行った。そしてこのニッカツゴールデンビル、盛岡で数少ないクラブFACES(あとSIXthと言うのがあるらしいが)が3Fに入っているのも確認、まあほとんどヒップホップ系で、テクノ、ハウスのパーティがあるのかどうか不明。
で、本題の映画、アメリカ映画だが、もちろんタイトルから分かる通り、日本の水俣病問題を扱った作品。水俣病との出会いは石牟礼道子の小説に触れてから。日本の公害問題の原点。と言うか、公害と言う、人為的災害と言う、文明社会の新たな戦争の原点。
出だし、華やかな雑誌(タブロイド紙?)のオフィスと言うオシャレな始まり方は不意を突かれたが、すぐに舞台は熊本へ。アメリカ本国での上映では日本語部分も字幕があるのだろうな。
当時はデジタルカメラなんてものはなく、暗室での現像シーンも多い。世界を動かした写真ができるには然るべきプロセスがあったことを感じる。
高度成長期の汚点。しかし今でも福島第一原発のような人為的災害は、資本主義が(共産国家圏ですら公害はある)ある限り終わることなく続く。高度産業文明ってなんだ?地元千葉県には成田空港反対闘争があった。自分にとってはそのことと地続き。あるいは北東北ても六ケ所村のような問題がある。いや、プラゴミ問題とか温暖化問題とか、今や地球レベルで考えなければならない公害すらある。そんなにまでして私達は文明の夢を追いかけなければ気がすまないのか?
映画でありながら、ラストで圧巻の存在感を示すのは写真、フォトジャーナリズムの頂点。
蛇足、寝不足にもかかわらず、居眠りせず最後まで観賞てきた。