青森県のアイドル女優で気になる子発見。名前は駒井蓮、青森銭湯・トド湯の待合スペースで見かけたポスターの女の子がカワイイな、と思ったら、現在上映中のこの映画に主演してた。これは観に行かないと(まあつかさ先輩こと奥山かずさなんかも青森出身だけど、別に出身地を強調してる訳ではない。あと、生駒里奈の影響(彼女のYouTubeチャンネルはほぼ秋田県の宣伝w)で秋田県には銭湯全軒制覇するほど通った)。ローカルアイドルと言うと大抵は集団系、集団系は苦手で避けてきたが、アイドル女優なら問題なし。地方は伝統芸能の壁が厚くてなかなかサブカルチャーが見えなかったが(まだガンライザーくらいしか発見してない)、ようやく地方サブカルチャーも見えるようになってきた。この映画は東京ではユーロスペースで上映してるみたいだが、盛岡では盛岡ピカデリーで。雨と病院通院の忙しさで大変だったがなんとか。
まずヤバいのが、字幕が欲しくなりそうなくらいガチな津軽弁(最初はハングルかと思ったくらい。duolingoにも学習メニューが欲しいくらい)。そもそも主人公の相馬いとは無口な女の子。最初は物語が分からなくても、ちゃんと映画と言うのは言葉少なでも物語を回収してくれる。あぁ、青森の見覚えのある風景が出てくると嬉しいな。
青森県と言えば、地方の中でも特に中央からの搾取が激しい場所。そのことは六ケ所村訪問で特に感じたのだが(東京で管理できない核廃棄物を地方に押し付ける構図)、当然仕事はないし、家を継がないなら東京や札幌に出ていくしかない(だから自分が盛岡でエンジニアできてるのはかなり奇跡的なことな訳だが)。メイド喫茶と言う東京からの輸入文化にも、おじいちゃんの常連が少なくないし。
と言うことで、メイド喫茶ミーツ津軽三味線、と言う伝統文化とサブカルチャーが化学反応を起こす青春ストーリー。やはり地方には生活も文化的背景も違う。フィクションながら、東京ではなかなかできない体験。と言うか、コロナ禍で東京と同じものを求めてもしょうがない、と思ってメイド喫茶とか調べでなかったが、あれば行ってみたい、何か独自性があるかもしれない。
もちろん、地方でアイドルになる青春ストーリーと言えば、朝ドラ「あまちゃん」と言うパイオニア作品がある訳だが、「おかえりモネ」同様、東北に暮らしてリアルタイムで東北で東京からの輸入文化を地方独自の消化、吸収、発展を見届けることに意義がある。
ラストは岩木山=津軽富士山頂からの風景、この山も登りたい。